使役動詞(Causative Verbs)とは?文型・使い方・例文・練習問題
elsaspeakadmin
August 24, 2026
上級英文法
使役動詞(Causative Verbs)は、英文法を学ぶうえで重要なポイントの一つです。make、have、get、let、helpなどが代表的ですが、それぞれ使い方やニュアンスが異なるため、「どの動詞をどんな場面で使えばいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、使役動詞の基本的な意味から、それぞれの文型や使い分け、注意したい文法ポイントまで、例文を交えながらわかりやすく解説します。最後には練習問題も用意しているので、理解度のチェックにもぜひ活用してください。
使役動詞とは?
使役動詞とは、「誰かに何かをさせる」「何かをしてもらう」「何かをすることを許可する」など、人や物に働きかけて、ある行動を起こさせることを表す動詞です。
つまり、主語自身がその動作を直接行うのではなく、ほかの人に働きかけて行動してもらったり、行動することを許可したりする場合に使います。
英語でよく使われる代表的な使役動詞には、次のようなものがあります。
- Make:~させる、強制する
- Have:頼む、依頼する
- Get:説得して~させる
- Let:許可する
- Help:手伝う、助ける
このほかにも、英語にはallow、permit、force、require、persuade、encourage、motivateなど、人に働きかけて行動を促す意味を持つ動詞があります。ただし、これらは上記の代表的な使役動詞とは文型やニュアンスが異なる場合があるため、それぞれの使い方を理解することが大切です。
例:
- My manager made me revise the report before sending it to the client.(上司は、クライアントに送る前に私に報告書を修正させました。)
- My brother let me use his laptop for the presentation.(兄は、プレゼンのためにノートパソコンを貸してくれました。)

よく使う使役動詞の使い分け|文型と使い方
ここからは、英語でよく使われる使役動詞について、それぞれの文型やニュアンス、使い方を例文とともに紹介します。
似た意味を持つ動詞でも、相手への働きかけ方やニュアンスには違いがあります。それぞれの特徴を理解して、場面に応じて正しく使い分けられるようになりましょう。
Make
使役動詞makeは、誰かに何かをさせることを表します。
相手の意思よりも主語からの強い働きかけによって行動させるニュアンスを持つことが多く、「強制的に~させる」という意味で使われることもあります。
ただし、makeが必ずしも「強制」を意味するわけではありません。ある出来事が人の感情や反応を引き起こす場合にも使われます。
文型:
例:
- The manager made the team stay late to finish the project. (マネージャーは、プロジェクトを終わらせるためにチームに遅くまで残るよう指示しました。)
- The funny movie made everyone laugh. (そのおもしろい映画は、みんなを笑わせました。)
Have
使役動詞haveは、誰かに何かをしてもらったり、仕事や作業を依頼・手配したりするときに使います。仕事を人に任せる場合や、サービスを依頼して何かをしてもらう場合など、日常生活からビジネスまで幅広い場面で使われます。
文型:
例:
- I had my colleague check the presentation before the meeting. (会議の前に、同僚にプレゼン資料をチェックしてもらいました。)
- She had her laptop repaired last weekend. (彼女は先週末、パソコンを修理に出しました。)
Get
使役動詞getも「誰かに何かをしてもらう」という意味で使われます。
ただし、getには、相手に頼んだり、説得したり、働きかけたりした結果として行動してもらうニュアンスがあります。haveと比べると、日常会話でよく使われる、よりカジュアルな表現です。
文型:
例:
- We finally got our parents to join the family trip. (私たちはようやく両親を説得して、家族旅行に参加してもらいました。)
- He got his smartphone fixed after work. (彼は仕事の後、スマートフォンを修理に出しました。)
Let
使役動詞letは、誰かが何かをすることを許可するときに使います。
makeのように相手に行動を強いるのではなく、「~することを許す」「~させてあげる」といった、許可を与えるニュアンスがあります。
文型:
例:
- My father lets me ride his motorbike on weekends. (父は週末、私が自分のバイクに乗ることを許してくれます。)
- The coach let the players leave early after the match. (コーチは試合後、選手たちが早く帰ることを許可しました。)
Help
使役動詞helpは、誰かが何かをするのを手伝ったり、サポートしたりするときに使います。
Helpの後ろには、動詞の原形または「to + 動詞の原形」のどちらも置くことができます。どちらも文法的に正しく、一般的に使われています。
文型:
例:
- My sister helped me prepare for the interview. (姉は面接の準備を手伝ってくれました。)
- The volunteer helped the children (to) clean the classroom. (そのボランティアは、子どもたちが教室を掃除するのを手伝いました。)

使役動詞で覚えておきたい重要な文法ポイント
使役動詞を正しく使いこなすには、それぞれの意味やニュアンスだけでなく、後ろに続く動詞の形にも注意する必要があります。
ここでは、英会話や英語の試験でも役立つ、使役動詞の重要な文法ポイントを確認していきましょう。
使役動詞の受動態
使役動詞は、すべて同じ形で受動態になるわけではありません。
特にmakeは注意が必要です。能動態では「make + O + 動詞の原形」を使いますが、受動態になると「be made + to V」となり、動詞の前にtoが必要になります。
例:
- 能動態: The coach made the players practice every day. (コーチは選手たちに毎日練習させました。)
- 受動態: The players were made to practice every day. (選手たちは毎日練習させられました。)
一方、haveやgetでは、「have/get + O + V3/V-ed」の形を使って、誰かに依頼したり手配したりして、何かをしてもらうことを表すのが一般的です。
使役動詞 have + 過去分詞 | Have + Object + Past Participle
「have + O + V3/V-ed」は、主語が誰かに依頼したり手配したりして、何かをしてもらうことを表す文型です。
過去の出来事を表す場合はhaveをhadに変えますが、目的語の後ろに続く過去分詞(V3/V-ed)の形は変わりません。
文型:S + have + O + V3/V-ed
同じような意味を表す「get + O + V3/V-ed」もよく使われます。一般的に、haveは比較的ニュートラルな表現で、getはより会話的な表現として使われます。
例:
- I had my passport renewed before the trip. (旅行の前にパスポートを更新しました。)
- She got her bicycle repaired yesterday. (彼女は昨日、自転車を修理に出しました。)
使役動詞 原形不定詞 | Bare Infinitive in Causative Verbs
make、have、letなどの使役動詞では、目的語の後ろにtoを付けない動詞の原形(bare infinitive)を置きます。
to不定詞と混同しやすいため、注意が必要です。
例:
- My teacher made me rewrite the essay. (先生は私にエッセイを書き直させました。)
- My parents let me stay up late on Saturday. (両親は土曜日に、私が夜遅くまで起きていることを許してくれました。)
ただしgetは常にto Vを伴い、helpは原形動詞とto Vのどちらも使うことができます。
一方、getでは「get + O + to V」の形を使います。helpの場合は、原形動詞と「to + 動詞の原形」のどちらも使うことができます
使役動詞と知覚動詞の違い
使役動詞と知覚動詞は、どちらも「目的語 + 動詞の原形」の形を取ることがあるため、混同しやすい文法項目です。
ただし、この2つは意味や使い方が大きく異なります。

使役動詞を使う際によくある間違い
使役動詞は、それぞれ意味やニュアンスだけでなく、後ろに続く動詞の形も異なります。そのため、文型を混同してしまうことがよくあります。
ここでは、特に注意したい代表的な間違いを確認していきましょう。
- Make、Have、Get、Letの使い分けの混乱:それぞれの動詞には異なる意味やニュアンスがあります。Makeは「~させる」、Haveは「~してもらう・依頼する」、Getは「説得したり働きかけたりして~してもらう」、Letは「~することを許可する」という意味で使われます。動詞の選び方を間違えると、文全体の意味やニュアンスが変わってしまうことがあるため注意が必要です。
- Bare InfinitiveとTo-infinitiveの誤用:Make、Have、Letは「to」のつかない動詞の原形を伴いますが、Getは「to V」の形を使います。Helpは、動詞の原形とto Vのどちらも使うことができます。
- 能動態と受動態の文型の混同:誰かに何かをしてもらうことを表す場合、haveは「have + 人 + V」、getは「get + 人 + to V」の形を使います。一方、誰かに依頼したり手配したりして、物やサービスを「~してもらう」と表す場合は、「have/get + O + V3/V-ed」の形を使います。
- Have/Get + O + V3文型の誤用:「have/get + O + V3/V-ed」の文型では、目的語の後ろに過去分詞(V3/V-ed)を置きます。原形動詞や過去形を使ってしまわないよう注意しましょう。これは、使役動詞を学ぶ際によく見られる間違いの一つです。

使役動詞に関する練習問題
かっこ内の動詞を正しい形に変えて、次の文を完成させましょう。
- The manager made all employees ________ (attend) the meeting on time.
- My parents let me ________ (join) the school's English club.
- I had my bicycle ________ (repair) before the weekend trip.
- Sarah got her brother ________ (carry) the heavy boxes upstairs.
- The volunteer helped the children ________ (plant) trees in the park.
- Our teacher had the classroom ________ (decorate) for the school festival.
- The coach made the players ________ (practice) until sunset.
- My friend got me ________ (try) the new language learning app.
- The librarian let the students ________ (borrow) up to five books at a time.
- We helped our grandparents ________ (clean) the garden yesterday.
解答
- attend
- join
- repaired
- to carry
- (to) plant (どちらも正解)
- decorated
- practice
- to try
- borrow
- (to) clean (どちらも正解)
この記事が、使役動詞(Causative Verbs)の見分け方や基本文型、さまざまな場面での使い方を理解する助けになれば幸いです。例文や練習問題を通して理解を深め、英会話や試験でも正しく使いこなせるようになりましょう。さらに英文法を学びたい方は、ELSA Speakの「Grammar」カテゴリーもぜひご覧ください。